熊本復興ねぶたまとめ

神戸海次朗

2016年09月06日 08:00


青森と熊本を拠点に生きるひとりの漢が大きな渦を巻き起こした、復興支援のねぶた運行という偉業。それに立ち会いたくて、神戸から行ってきました。
        
9月1日(木)。本番2日前には大型台風の影響が心配され、しかも熊本に上陸するのはほぼ確定!みたいな予報でした。
運行前日の9月2日(金)12時に大本営発表がありますとの連絡が入り、そこで中止が決定したら即、ねぶたとねぶた小屋の撤収を行ないます、とのこと。心配が募る。運営スタッフの不安な表情がFBにUPされた夜。
     
9月2日(金)。なので、なんとかその前に熊本城のねぶた小屋に辿り着きたかったワケです!
朝からの移動で関西から熊本に向かい、空港バスを降り、徒歩で向かっている途中・・・FBに「3日土曜日のみ運行」が発表されて、
      
あーよかった!!!!!
さぶいぼ→力抜ける→ゆるゆるっとうれしくてちょっとだけ涙ぐむ~
       
の方程式でしたー!!
        
ケッパレ熊本!熊本復興ねぶた。
そんなこんなで、台風さえも足踏みさせた、ねぶた。
これはもう、盛り上がること間違いない!
      
到着後、城東小学校に避難していたときにみんなで作ったよと「福幸(ふっこう)」という歌をBENさんから教えてもらいました。みんなの気持ちがこもってる、強く優しい歌に心が反応してしまいました。僕はギターを合わせ、ハモることしかできなかったけど、少しでも、みんなのこころの入り口に立ちたいという思いで、一緒に歌いました。
       
9月3日(土)。いよいよ、一夜限りのねぶたです。
テレビの取材は朝からひっきりなしに来られ、「テレビ見て慌てて来たわよ~!」という笑顔のみなさんの記念撮影をお手伝いし、ねぶたはなにで出来てるのかしら?というつぶやきを耳にすれば「それはですね」と話しかけ、ぐいぐいとつながっていきました。近くではゆるキャラのイベントもあったおかげで多くのみなさんが興味を持ってくれていました。飛行機でに組のみなさん囃子のみなさんも続々到着です。跳ね人の衣装への着替えもぼちぼち始まりました。BGMにはラッセーラーが鳴り響いています。そして・・・空の様子は雨ひと粒も降ってきません!!
     
そして夕刻、いよいよ、その巨大なねぶたに灯がつきました。
    
わーーーーーーーーーーーーーー!!!
     
ねぶた囃子が響きだした瞬間にあの青森の夏と同じ風が吹きました。
もう、たまらんです!
     
2時間の運行、開始です。
1周、2周とするたびに、観衆から次々と跳ね人になっていくみなさん。どんどん大きく力強くなっていく「ラッセーラーラッセーラ!」の声。たまりません!!
全部で3周、この夜、熊本城二の丸広場に集まった2万人の熊本のみなさんが一体となって声を上げ、跳ねたラッセーラーラッセーラ!どうでしたか、勇気と元気をお届けできたでしょうか。
      
熊本のみなさん、ありがとうございます!
  
青森ねぶたのみなさん、ありがとうございます!
 
各地から集まったみなさん、ありがとうございます!
 
心を寄せてくださったみなさん、ありがとうございます!
 
頭の玄さん、心の広い武内さん、YAMAHAギター赤ラベルの話で盛り上がったねぶた名人北村先生、2011年の夏に長女を連れて東日本大震災直後の東北の頑張る姿を観にねぶたに行ったときのことを覚えてくれてたきたさん、どこでも面倒見のいいキャサリン、カッコいいに組のみなさん囃子のみなさん、20周年の来年は行きますね大里さん塚本さんはじめつくばのみなさん、笑顔のオーラと引力の強い原田さん、見守ってくださった長江さん、歌を教えてくれたのと曳き手の鎮西高校サッカー部の子達とのやり取りが小気味良かったさすがのDJ_BENさん、落ち着いた巧さん、穏やかな宮本さん、全力の西岡さん、本震2日後に熊本入りしてずっと屋根のブルーシート張りボラを続けてる小玉さん、取材の国崎さん、これはきっと縁ですね並木さん、公式サイトも縁ですね東さん細野さん、跳ね人にかり出されたオオニシとその仲間たち、カッコ良く成長してた英介、旦那に惚れ直したって言ってた英介のお母さん、そして城東小学校に避難され支え合って来ているみなさん、、、みんなみんな、ありがとうございます!!
        
熊本の復興はまだまだ続きます。5年かかるとも10年かかるとも言われているそうです。でも、がんばるばい、負けんばい!と言ってました。
被災地ボラで入っている小玉さんは「台風災害の岩手や北海道のことも心配だしすげー行きたかったけど、ここがまだまだ全然片付いていないし、まだしばらくはここで頑張ります」と言っていたのが印象的でした。
       
この先も、自分たちのそれぞれのペースで、なんとか、生き抜いていきましょう!!
        
ということで、やっぱり、ここでも愛と平和!
だいじなことは、愛と平和!だと。
強く感じ、繋がってくれた仲間たちと再会を約束し、戻りました。









     
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